今日では、インターネットが世界の隅々まで広がったことで、人々の生活は大きく変わりました(人によっては混沌と捉える方もいますが)。そう、知識は数秒もあればネットで簡単に手に入るようになったのです。また、オンラインショッピングによって、以前は手に入らなかった商品やサービスが、物理的に訪れる必要もなく、買い手の元に届くようになりました。古参の大企業を含む多くの企業は長い間、実店舗のみを中心に展開してきましたが、こうした変化の結果、インターネットを販売ルートとして受け入れるようになっています。このように、eコマースの導入は、現代のビジネスのあり方を大きく変えたのです。

「インターネット」や「ビジネス」という言葉を聞くと、eコマースや商品・サービスの購入・販売がすぐに思い浮かびます。しかし、インターネットの存在によって、eコマースと同等の利益を得ている業界があります。それは、エンターテインメント業界です。モノや知識の消費と同様に、人々は新たな形態のエンターテインメントを求めていますが、ここでインターネットがその役割を担っています。遊園地やテーマパークのような大規模なエンターテインメント施設でさえも、すべてインターネットに移行しており、現在では、インターネットさえあれば、どこからでもそのようなエンターテインメントにアクセスできるのです(もしくはバーチャルリアリティのハードウェアから)。ただし、これは長い目でみると、危惧すべきことでしょう。

ゲーム/スポーツ業界におけるインターネット

インターネットは、小売業界だけでなく、ゲーム業界やスポーツ業界にも激変をもたらしました。2000年代以前の人々にとっては、物理的なボードゲーム(モノポリー、チェスなど)やゲームが遊びの手段でした。しかし2000年代に突入し、ゲーム機、そして今ではインターネットが登場し、物理的なアクティビティからインタラクティブなプラットフォームへと変遷する中で、娯楽は行き詰ってしまいました。まず、テレビゲームを見てみましょう。最初の数世代のゲーム機は、独立した機器として機能していました。つまり、ゲームをすることができるのは、ゲーム機やゲームマシンだけでした。ファンタジーやスポーツなど、さまざまなジャンルのゲームソフトがあり、インターネットと連動していたので、プレイヤーはインターネットを通じて他のプレイヤーと会話をしたり、対戦したりすることができたのです。

ゲームソフトもゲーム機も、性能は上がっているにもかかわらず安価になっていますが、販売価格は上昇しています。そのおかげで、ゲーム市場は安定して成長し続けているのです。エレクトロニック・アーツ社(FIFAシリーズの会社)をはじめとする大手ゲームスタジオでは、長年にわたって売上が年々増加しています。

さらに、オンラインプレイヤー数の増加は、新たなプロモーション媒体を生み出し、それがまた利益を高めています。世界のゲーム人口が増えたことで、チーム同士でタイトルを争うという競争も激化しました。また、ゲームで競い勝つことで生計を立てる「プロゲーマー」という新たな職業も生まれています。

ギャンブル業界におけるインターネット

今から遡ること20年前までは、人々はギャンブルを楽しむために、カジノや賭博場に通っていました。ラスベガス、マカオ、モナコなどの都市は、この種のエンターテインメントを楽しみたい人にとって最高の場所です。これらの都市ほど豪華ではないものの、もちろん他の都市にもカジノは存在します。そして、インターネットはまた、ベッティングやカジノ業界にも大きな影響を与えているのです。

インターネット、特にオンラインカジノ事業者は、さらに大きな利益を叩き出すチャンスを見出しました。実店舗販売に対抗するかたちで電子商取引サイトが台頭したように、人々はカジノの店舗に足を運ぶのではなく、パソコンや携帯端末でオンラインカジノにアクセスし、様々なゲームから選んで賭けを行うことができます。また、ほとんどのオンラインカジノでは、スポーツの試合をライブで観戦することができます。さらに、選挙で誰が勝つか、生まれてくる芸能人子供の性別はどうなるか、などの賭けにも対応しているのです。